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2005年4月アーカイブ

【76号】直焙煎

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 先日なんとなくテレビを見ていて驚いた。ある珈琲豆の通信販売業者のテレビコマーシャルで、
「直輸入(ちょくゆにゅう)の豆で自家焙煎(じかばいせん)だから美味しい珈琲を、なんと一杯19円で…」
 と言っているではないか。
 愚見だが、「自家焙煎」とは一途に美味しい珈琲を目指す人たちの営業する喫茶店などが、一般の焙煎業者の豆に飽きたらず生豆を『自ら焙煎』することを指す表現ではないだろうか。
 また、最近ではいわゆる大手焙煎業者の提供する珈琲豆に満足できない小規模な珈琲豆屋(挽き売り屋)の職人さんが、優れた材質の珈琲豆を使い、研鑽を重ねて良質な珈琲豆を焙煎する場合もある。その多くは家族規模の経営による個人店で、店頭に焙煎機を備えていて、「自家焙煎」と名乗る場合が多い。

 しかし、テレビでコマーシャルをしたり大きな新聞広告を打ったりするような規模の焙煎業者の売る珈琲豆には、仮に百歩譲っても「自家焙煎」という言葉はどう考えてもふさわしくない。
 どうやら珈琲を飲む習慣をもつものの多くは「自家焙煎」という言葉から「高品質」を連想してしまうようだ。

 その、問題のコマーシャルの画面をよく観ると、「自家焙煎」ではなく「直焙煎」と書かれていた。たしかにこの字でも「じかばいせん」とも読めないことはない。

 ちなみにこの業者は最近まで「自社焙煎」としていた。

 「平成の大合併」が本格化してきた。全国の各地で地方自治体の合併が続いている。愛知県でも昨日、2005年4月1日に新しい市が四つ誕生した。
 町や村が集まって新しい市になったり、隣の市に吸収されたりするともちろん「町名地番変更」が実施される。「近所の珈琲屋」でご紹介している珈琲屋さんだって、場所も屋号も変わらないのに『所在の表記』だけが自動的に変わってしまう。
 ところが、現在のぼくの状況ではその変更を知るために全部のお店を再訪問することは不可能だ。仕方がないから、手に入る情報だけを頼りに『所在の表記』を変えざるを得ない。
 そういう事情があるので、間違いを発見された方は是非ひこぼしまでお知らせください。

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