【93号】ブルマン神話《3》
さて、素朴が疑問が沸く。ブルーマウンテンという珈琲豆の生産量はどのくらいあるのだろう。それはジャマイカ産の珈琲のなかで、いったいどのくらいの割合を占めるのだろう。
また、そのブルーマウンテンの輸出相手国のなかで日本はどのくらいの割合なのだろう。
まず、ブルーマウンテンはジャマイカの珈琲のなかでもきわめて生産量が限られていて、「希少価値」の高い珈琲だとされている。その希少価値の高さ故に、世界で唯一「樽詰め」で出荷されるとされている。ということは、選別から外れた豆やハイマウンテンなどは他の珈琲と同様に「袋詰め」で出荷されているということになる。
そういえば日本中の珈琲豆屋さんで「ブルーマウンテン」を販売しているけれど、問題の「樽」を山積みにしたお店に出会ったことがない。ぼくの知る限りでは、良心的な珈琲豆屋さんの店頭には数個の樽が置いてあるけれど、山積みにするほどの販売量はないのかもしれない。
ジャマイカから日本に輸出しているブルーマウンテンの総量はどのくらいあるのかをどこかで調べてみたいのだが、今のところその資料が見あたらない。ともかく珈琲は農産物だから増産にも限度があるだろうし、需要に見合う生産量がないからこそ「希少価値」があるのだろう。
ところが日本の全国の珈琲豆屋さんや喫茶店にはブルマンがおいてある。どう考えても、その輸入量は日本中で消費しているブルマンの量には満たないだろうと、素人目には映る。
あえて非難を承知でぼくの本音を漏らせば、魚沼産コシヒカリとか、松坂牛とかの店頭表示と類似点をも感じるのだが、実際はどうなのだろう。
ちなみに、よく真新しいブルーマウンテンの樽に珈琲豆をディスプレーしている珈琲豆屋さんを見かけるけれど、じつはあれは日本の珈琲関連の業者が製造している、いわば偽物だ。





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