【98号】珈琲の値段《1》
自分のサイトを確認した限りでは、やはり名古屋の珈琲一杯の値段は350円から400円が「相場」のようだ。
これはそのお店の立地条件とはほとんど関係がない。都心部は地価が高いから固定経費がかさむだろうが、その分お客さんの数も多い。逆に周辺地域で自宅で経営されているお店では経営は楽かもしれないが、その分競合するお店も増える。
同じ価格で同じ珈琲を提供していては他のお店との競争に勝ち残れない。そこで、他店との「差別化」を図ることになるが、名古屋ではいちばん容易な方法は「モーニングサービス」の充実だろうか。あるいは午後にも「おまけ」をつけるという作戦もある。350円から400円の幅のなかでの競争にはどうしても限界がある。
これらの方法では客単価は増加しないので、日々のお客の数は売り上げに直結することになる。
客単価を増加させようとした場合には、ランチなどの食べ物やお菓子(スイーツ)などのメニューを充実させて、あるいはアルコール類まで扱うようになる。とくにこの傾向は目指す顧客の主体を若者に求める「カフェ」と呼ばれるお店で顕著に見受けられる。
さらに、それでも満足な結果が得られなければ「カラオケ喫茶」とか「まんが喫茶」なとに特化されてゆくのだろう。
喫茶店は食べ物ではなく「珈琲の味」で競うことが本来の姿だと、ぼくは思う。





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