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【125号】海を見ていた午後

| コメント(2)

 荒井由実さんの歌にも喫茶店は登場する。たとえば「まちぶせ」も、

夕暮れの街角 のぞいた喫茶店
微笑み見つめ合う 見覚えある二人

 という歌詞からはじまっている。けれどこの「まちぶせ」の場合の主題は題名のごとく「片思いの切ない想い」で、喫茶店は単にその舞台として存在するだけだ。

09_23misslim3_1a.jpg 「海を見ていた午後」ではレストランが登場するが、たぶん歌詞の流れで「レストラン」としただけで、実際にはこのお店は喫茶店ではないだろうか。

 この「海を見ていた午後」では、そのテーブルの風景とお店から眺めた景色とを通して主人公の心境が歌われている。
 そして、彼女が飲んでいるのは珈琲ではなくてソーダ水だ。昨今「カフェブーム」があるが、若い人たちが好む「カフェ」には珈琲屋さんとはまったく別のカテゴリーに入るお店が多い。この彼女の歌からもそんな景色が見えてくる。

あなたを思い出す この店に来るたび
坂を上って きょうもひとり来てしまった
山手のドルフィンは 静かなレストラン
晴れた午後には 遠く三浦岬も見える

ソーダ水の中を 貨物船がとおる
小さなアワも恋のように消えていった
あのとき目の前で 思いきり泣けたら
今頃二人 ここで海を見ていたはず
窓にほほをよせて カモメを追いかける
そんなあなたが 今も見える
 テーブルごしに…
《作詞:作曲=荒井由実》

 この歌も切ない失恋の歌で、しかも情景描写がじつに美しい。

 写真はこの曲の入った彼女のセカンドアルバム「ミスリム」(1974年の作品)

コメント(2)

cochomie :

こんにちは♪
この「ドルフィン」はレストランです
横浜にあの当時ありました
30年ほど前ですか?すり切れるまで聴いた荒井由美の曲です 懐かしい・・

▲cochomieさま
やっぱりレストランなんですか。
どこかでこの「ドルフィン」さんの二階が喫茶店だとか聞きましたが、あれは別のお店なのかも…
このころ「ドルフィン」という名前のお店がたくさん出来たという話も聞いたことがあります。
>横浜にあの当時ありました
って、もうそのお店はないんでしょうか
今でも、“遠く三浦岬も見える”といいのに~

いい歌ですもんね~~
もう今の世代の人にはシングルを『擦り切れるまで聴いた』なんて話をしても理解してもらえないかもしれませんね

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