【123号】突然の贈り物
ぼくの好きな大貫妙子さんの3枚目のアルバム「mignonne(ミニヨン)」の中に『突然の贈り物』という曲がある。このアルバムは1978年9月の発売で彼女の初期の傑作だと思う。なかでも『横顔』や『あこがれ』、そしてこの『突然の贈り物』などは素晴らしい。
この『突然の贈り物』の二番の歌詞を少し引用する。著作権上やや問題があるかもしれないので、今後とも引用は一部にとどめる。
あなたの気まぐれに
つきあった仲でしょ
いつだって嘘だけはいやなの
必ず待ちあわせた
店も名前をかえた
この街へ戻って来たのね...
《作詞:大貫妙子》
珈琲という言葉も喫茶店という言葉も使っていないが、この店は喫茶店に間違いない。
6年ぶり春の日に彼から突然の贈り物がとどいた。どうやら大切だった彼がこの街に戻ってきたらしい。
なにしろもうあれから6年も経つから、ずいぶん街の景色も変わっている。いつも彼と待ちあわせたあの懐かしい喫茶店も、もう彼が見つけることができないでしょう。彼女はそう歌っている。
珈琲屋(喫茶店)はどのお店でも、いつまでも同じ場所で同じように営業されているとは限らない。はかない恋の唄で旋律も素晴らしい。
ただ、この歌からは珈琲の香りは届いてこない。彼女に限らず、若いおんなの娘は喫茶店で珈琲を飲まないことが多いらしい、から...





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