【131号】学生街の喫茶店
ガロという名前の三人組のこのグループは当時「フォークロック」というジャンルにされていて、最初はコピーバンドから活動していて自作でデビューしたが、大ヒットした「学生街の喫茶店」は作詞も作曲もその道の専門家による。
君とよくこの店に 来たものさ
訳もなくお茶を飲み 話したよ
学生でにぎやかな この店の
片隅で聴いていた ボブ・ディラン
あの時の歌は聴こえない
人の姿も変わったよ
時は流れた
《作詞=山上路夫:作曲=すぎやまこういち》
1972年にB面で発売され73年に大ヒットしたこの曲はもちろん喫茶店を唄っているし、一説では実在の音楽喫茶の風景だともいう。だから珈琲を唄う歌に間違いないと思うのだが、歌詞のなかには残念ながら珈琲が登場しない。
単に「お茶を飲み」と唄っているだけだが、ここで言う「お茶」はおそらく珈琲に間違いないだろう。とはいうもののここで唄われている喫茶店の珈琲はそれほど美味しそうでもないし、その香りも歌からは漂ってこない。なんとなくタバコの匂いが籠もった古びた喫茶店の光景が感じられる。
ぼくの印象ではこの曲は、
就職が決まって 髪を切ってきた時
もう若くないさと 君に言い訳したね
《作詞:作曲=荒井由実》
と、バン・バンが唄った1975年の「『いちご白書』をもう一度」となんとなく風景が重なる。
どちらも懐かしい歌だ。





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