【141号】超高速焙煎機
最近、店頭に超高速焙煎機を備えていて珈琲豆の在庫は生の豆だけで営業されている珈琲豆屋さんを見かけるようになった。もちろん以前から小型の焙煎機を置いていて、その場で注文に応じて個々に焙煎する仕組みのお店もあったが、どうもこの「超高速焙煎機」の普及がこの傾向に拍車をかけているように感じる。
名古屋でも、とくに中堅焙煎業者さんのなかの一部にこの傾向があって、すでに十軒くらいのお店の存在を知っている。すでにその中の数店舗はこのサイトでもご紹介している。
この「超高速焙煎機」は電子レンジと送風ファンを組み合わせたような仕掛けになっていて、生の珈琲豆をいわば浮遊させた状態でマイクロ波で加熱して焙煎する。もちろんマイコンを組み込んでいてその豆や量によって個別の設定をするから、最良の焙煎度を設定できるという。
が、実際にその焙煎機で焙煎した珈琲を飲んでみた印象はどれもあまり芳しくない。
そこで、ここで簡単に客の立場でこの機械を使うお店を利用する場合の利点と欠点に触れておく。
【利点】
《1》確実に焙煎直後の珈琲を入手できる
《2》生の珈琲豆を店頭で実際に見てから購入できる
《3》好みの量を好みに応じて購入できる
【欠点】
《1》最小ロットが大きい
《2》混合ブレンドしか存在しない
《3》焙煎後のハンドピックがまったくない、もしくは不完全
こんどはそのお店にとってはどうだろう。
【利点】
《1》焙煎豆の在庫が不要
《2》焙煎技術の習得が不要
《3》店頭での印象が良好
【欠点】
《1》個別焙煎が不可能
《2》欠点豆の多い種類の珈琲豆は扱えない
《3》装置の初期投資が高額
なんだか、顧客のためよりも、営業上の利点のほうがはるかに大きいような気がしてならない。





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