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【150号】自家焙煎珈琲《8》 オンデマンド焙煎その1

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 最近では名古屋の街にもその場で来客の注文に応じて生豆を焙煎する珈琲豆屋さん(オンデマンド焙煎と呼ぶことにする)が増えつつある。この話題はいつだったかにも触れた記憶がある。再読される方がいらっしゃるかもしれないのであらかじめお断りしておく。
 この手のオンデマンド焙煎の珈琲豆屋さんでは小型の焙煎機を使って少量づつ焙煎する。ところが焙煎機の特性で200g単位またはそれ以上でしか焙煎してもらえないから、ぼくのようにいろいろな珈琲を少量ずつ入手したい場合には似合わない仕組みになっている。
 こういう珈琲豆屋さんは客の注文に応じてその場で焙煎するのだから、豆の鮮度だけは確実に高い。もちろん焙煎後の珈琲の鮮度は日を追って落ちるものだから、新鮮な珈琲豆はある意味で商品価値も高いはずだ。
 確かに炒りたての珈琲豆で珈琲を淹れると気持ちがよいくらいによく膨らむし、香りも高い。逆に鮮度の落ちた(焙煎後の日が経ったか、保存状態が悪い)豆はぜんぜん膨らまないし、香りも乏しい。ところがぼくは焙煎直後の珈琲豆を「美味しい」とは思わない。焙煎直後の珈琲を淹れるとなぜかピリピリと辛い。おそらく焙煎時に発生した二酸化炭素がぼくの舌を刺激するのだろう。
 だからぼくはオンデマンド焙煎のお店に限らず、焙煎直後の珈琲豆を入手した場合には少なくとも一晩は寝かせて時間をおくことにしている。

 不思議なことにこういうオンデマンド焙煎の珈琲豆屋さんが全国にたくさん存在していて、お店のサイトを通じてインターネットで「鮮度」を売り物にしてネット通販をしている。いまや宅配便にせよ郵便小包にせよ、およそ日本全国一日か二日で商品を顧客の手許にまで届く時代だから珈琲豆のネット通販に異論はない。その日に焙煎した珈琲でも届く日には辛みが落ちついて、美味しくなっているだろう。
 だが、はたして通信販売の場合に客の注文毎に個別に焙煎する利点とはなんだろう。常に焙煎したての珈琲豆を在庫しているお店と、注文を見てから個々に焙煎するお店と、その日の注文を貯めておいてまとめて焙煎して翌日に発送するお店と比較して、豆の鮮度にどの程度の差が出るのだろう。
 続きは次回に~

ぼくなら店頭で豆の色と輝きを確かめたい

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