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【165号】クリスマスには

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2007_12_22turkish-up2_1a.jpg 今年2007年もまもなく終わろうとしている。街にはイルミネーションが輝いているし、空気もなんとなく慌ただしい。もうすぐクリスマスで、そして新年を迎える。

 誰でもどうしてもこの時期にはなぜか特別な気分になり、特別な食べ物を食べたり特別な飲み物を飲んだり、特別な贈り物を贈ったりもらったりする。ところがぼくはなかなかそういう特別な気分になれない。

 だから、せめて「特別な珈琲」でも飲んでやろうと思ってトルココーヒーのセットを取り出した。
 一度でもこの珈琲をお飲みになった経験をお持ちの方ならご存じだと思うけれど、これは決して美味しい珈琲の味わい方とはいいがたい。最も原始的な抽出方法だ。
 単純に珈琲豆に湯を注ぐまではコーヒーのカッピングと似ているが、そのまま飲むのではなく煮出してしまう点が大きく異なる。珈琲の豆を煎って飲むという大発見が生み出した初期の飲み方で、もう500年くらいの歴史をもつ。

 じつは、ぼくは過去一度だけ外国旅行をしたことがあって、その行き先はイスタンブールとカッパドキアだった。その折にもこの方法の珈琲を飲んだが、実際にトルコの人々はあまり珈琲を飲まないようで、やたらに甘い紅茶を飲まされた。
 またトルコで「コーヒー」を注文するとこの抽出方法の珈琲が出され、ドリップした珈琲を飲みたければ「ネスカフェ」と注文する必要があった。

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