【174号】「私のコーヒースケッチ」
この本は昭和59(1984)年9月20日の出版で、(社)全日本コーヒー協会が主催したエッセイコンテストから、この出版社が独自に「コーヒーと人々との触れあい」を主テーマに選んだアマチュアのエッセイ集だ。もう25年以上も前の出版物で、なぜぼくがこの書籍を買ったのかの記憶はない。
この本の内容である「エッセイ」はエッセイというより「作文」と呼ぶほうがふさわしいもので、どれもみな今読み直すとお世辞にも優れたものとはいいがたい。時代を現在に置き換えると、文章としては、ぼくがこうして書いていたり気楽に接したりしている「個人ブログ」の中身のレベルに近い。
ところが、読み返してみて驚くことがいくつかある。まずこの本の中のエッセイには「昭和」という時代背景が色濃く目立つ。戦前・戦後を通じて珍しかったコーヒーに関する逸話が登場するし、占領軍から横流しされたと思われる一度抽出した珈琲豆も登場する。
それ以外の特徴をいえば、当時はまだサイフォンが珍重されていたことや、現在でも残っているブルマン神話が、当時ではさも当たり前のように語られていることだろう。
ともあれ、この文集のなかでは、肩を張ってコーヒーを語るのでなく、ある意味で庶民が生きるなかでコーヒーと触れあったときの「ひとこま」を素人の目を通じて描いている点で興味がわく。
おそらく間違いなくもう絶版だろうから、図書館で発見されたら一読されるとよいかもしれない。あえて古本屋で棚を探すほどの価値は感じない。
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初めまして。5年以上もブログを書いているんですね。すごい。
僕も珈琲が好きなので楽しく拝見させていただきました。この本面白そうですね。読んでみたいです。
ブルマン神話、未だに以上に高いブルーマウンテンありますね。決して飲みませんが。
▲teaRさま
はじめまして♪
じつはこの「週刊・近所の珈琲屋」をブログ化したのは二年ほど前で、それまではHTML文でこつこつとかいていました。MovableTypeは便利ですね。
さて、もしこの本に興味がおありなら「ひこぼしに言いたいこと」というメールフォームからご連絡をください。
ご希望に添うかたちでお貸しします。もちろん無償で結構です。