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【183号】カフェ・ロラ四銃士

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2008_05_24cafelola-scan1_1.jpg この本の著者が「カフェ・ロラ四銃士」のドンである、ケンだ。彼は名古屋の歯医者さんをリタイアして、ニューカレドニアという南の島で珈琲農園を作っている。
 彼が島の土地を手に入れたのが1988年で、実際に移住して栽培をはじめたのは2000年だというから、まだ最近の話で、どうやらまだまだ本格的な軌道には乗っていないらしい。いずれにせよ、我々庶民にとってはまるで夢のようなお話であることは間違いがない。

 この著書によれば以前はこのニューカレドニアでも珈琲の栽培がされていたが、この島国でのニッケル鉱の採掘事業が収益を上げるようになり、栽培がされなくなっていたという。現在も彼はこの地で珈琲栽培の事業に取り組んでいる。この本で、そのいわば「苦労話」が語られている。

 おそらく彼は有能な歯科医であり、有能な投資家でもあるのだろうし、はるか南の島で、物欲や金銭欲に乏しい代わり勤労意欲にも乏しい島の人たちと手を組み、珈琲農園を開設し珈琲の収穫を目指す努力は涙ぐましいものを感じる。

 とはいえ、珈琲農園の事業で収益率を高めるために、加工工場を造り、栽培から選別・焙煎まで一貫工程を構築してしまった。珈琲豆を焙煎して製品として輸出するという。
 この経営手法には珈琲を飲む習慣をもつ人間の一人として、驚くと同時に素朴な疑問を抱く。もしも焙煎後の珈琲の劣化が激しいことを承知の上で、この手法を採用しているのなら、収益だけを優先していて、消費者を軽視した投資事業の発想のようにも感じる。

カフェ・ロラ四銃士

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「カフェ・ロラ四銃士」
 著者 松本 健
 発行 有限会社東京文献センター
 2008年3月11日
 ISBN:978-4-925187-98-5

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