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2008年6月アーカイブ

2008_06_28circus1-up2_1.jpg この「愛で殺したい」という過激な題名の歌はサーカスの初期の作品で、「サーカス1」という名前の1978年7月発売のデビューアルバムの中に納められている。

 その曲を聴くと、たしかにコーヒーは登場する。
 ところが歌詞の冒頭に、

はなれないで 躰をはなさないで
コーヒーなんか わかしに行かないで
毛布の中で 愛がからまり合って
‥‥
《作詞:ピエール・ドラノエ なかにし礼 作曲:ミッシェル・フュガン》
 と、唄っている。
 つまり歌詞にコーヒーは登場するが実際には飲んでいないし、この歌の主人公の女性はコーヒーを飲んではいけないというのだ。いわばこの歌は恋愛の歌というより情事の場面の歌と考えたほうがよさそうだ。

 1968年にピンキーとキラーズがヒットさせた「恋の季節」では、

夜明けのコーヒー ふたりで飲もうと
あの人が言った 恋の季節よ
 と今陽子さんが唄っていて、この歌でも実際にはコーヒーを飲んでいないけれど、少なくともコーヒーを飲もうと唄っている。

 それに対してこの「愛で殺したい」ではコーヒーを飲んではいけないし、タバコも吸ってはいけないという。これではいくら歌詞にコーヒーが登場していても珈琲を唄った歌とはいいがたい。

 前田憲男が全曲をアレンジしたこの「サーカス1」というアルバムは、どのくらい売れたのかは知らないけれど、なかなかの佳作だ。もちろんデビュー作の「ミスター・サマータイム」が含まれているし、ぼくの大好きな「夢で逢えたら」や「ケッペキにいさん」もカヴァーされている。
 ぼくは悲しいことに、このアルバムはLP版しか持っていないから現在の環境では「iTunes 」に取り込めない。ずいぶん以前に購入したオーディオキャプチャーボードを使えばアルバム単位でMP3形式でハードディスクに取り込むことは可能だが、ソフトの機能が貧困で一曲単位でファイルを切り分けられない。もしもその作業の可能なアプリケーションを入手してもアナログのコレクションをデジタル化しようとすると、膨大な時間と手間が必要だ。

 だから、ぼちぼちと中古のCDを探している。まだこのアルバムのCDは発見できていない。

2008_06_18ikkojin-scan2_1.jpg ここに一冊の雑誌がある。「一個人」という雑誌の7月号で、題して「【大人の珈琲大全】世界で一番おいしいコーヒー」という。
 この手の雑誌を「グラフ誌」と定義してよいのかどうか疑わしいが、ともかく写真が豊富で読者に好印象を与えるような編集になっている。
 ところが、その内容をよく吟味すると所詮は「雑誌」でしかない。取材に偏りが目立ち、【珈琲大全】と謳っているほどの内容とは思えない。迂闊に盲目的にこの雑誌の記事を信じてしまうと、この雑誌が日本の珈琲や珈琲屋さんの多くを否定してしまうような内容になっているということに気づけないかもしれない。

 まぁ、「雑誌」とはいつの世界でもそんな存在だと疑って読まなくてはならないものなのだろう。

 この雑誌はKKベストセラーズ社発行で、毎月下旬に書店の棚に並ぶらしいから、気になる方がおられたら、まだ数日は棚に残ってる。大きめの書店を探されると在庫が残っている可能性が高い。
 ともかく価格は680円だから、それ相応の価値があることは認めておこう。一読されて、どんな印象を持たれるかは各「一個人」のご自由だとしてしておく。

 最近のぼくは新しい仕事に慣れることを最優先しているから、あたらしい珈琲屋さんにお邪魔する余裕がない。実際にはそれほど過酷なシゴトをしている訳ではないのだが、シゴトのタイムスケジュールが午後に偏っているのが原因だ。
 もともと僕の場合、珈琲屋さんにお邪魔する時間帯は平日の午後を最優先していた。それにはちゃんとした訳があって、午前中はモーニングサービスなどでお店の表情が慌ただしい。また週末は日頃のお店とは違った客層で賑わっていて、その珈琲屋さんのもつ本来の素顔でない場合が多い。
 だから、過去のシゴトでも、また病気療養中でも、珈琲屋さんには平日の午後お邪魔することを暗黙の決まりとしていた。
 ところが、こんどの僕のシゴトでは、今のところ午後が忙しい時間になっている。正午過ぎから午後4時くらいまでの間は、時間に追われて街を走り回っている。だから珈琲屋さんには滅多に足を踏み入れることはできるわけがない。

 というわけで、今後しばらくの間はあたらしい珈琲屋さんの情報をお知らせできないことが予想される。もともとシゴトがあってはじめて余暇ができるのだから、目下のところはシゴトを優先させてゆこうと思っているので‥‥

「悪しからず~」

2008_06_07mononcle-book-sca.jpg つい先日に「Mon Oncle」という名前の珈琲屋さんにお邪魔した。まだそのお店の名前の読み方を確かめていないのだけれど、おそらく「モノンクル」だと思う。
 その「Mon Oncle」はフランス語で『ぼくの伯父さん』という意味で、そのままずばりの題名のフランスのコメディ映画(ジャック・タチ主演監督)の存在を知ったのはこの珈琲屋さんにお邪魔してから後のことだ。日本映画にも「男はつらいよ、ぼくの伯父さん」という映画がある。もちろんこの映画は、かの山田洋次の「寅さん」の第42作でマドンナは後藤久美子さん。この作品からスタンスを変えたとされる渥美きよしにとっては晩年の作品のひとつだろう。その題名も、このフランス映画を踏まえたものだろう。
 とはいえ、ぼくはこのどちらの映画も観ていない。

 上の写真は沼田元気という写真家の書いた「ぼくの伯父さんの喫茶店学入門」という本で、ネットでついポチッとしてしまった一冊だが、どうやら「ぼくの伯父さん」とはほとんど無関係の様子だ。ぼくは完全にムダ銭を叩いたらしい。
 まぁ、ヒマができたら読もうと思っているけれど、ぼくの趣向とは一致しないようだ。

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